木立の向こう側、明るい草地に丸石が見えた
2016/03/10
440: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/11/13(日) 01:27:19 ID:fFokPms/0
木立の向こう側、明るい草地に丸石が見えた。
大きさも、色合いも、丸みも揃っていて、まるで石材店の
店先のようだ。
数えてみると、12ある。
軽自動車ほどもある石が12個だ。
それらが一箇所に集まっている。
大きさも、色合いも、丸みも揃っていて、まるで石材店の
店先のようだ。
数えてみると、12ある。
軽自動車ほどもある石が12個だ。
それらが一箇所に集まっている。
これだけの石があるだけで、充分奇妙といえる場所だった。
しかも、不自然に丸い。
よく見ておこうという気になった。
近付くと、やはりでかい。
表面は風化でざらつき、緑がかった模様が散っている。
誰がここで石を削ったのだろう。
ここまで石を持ち込むだけで大騒ぎだ。
手を触れた。
違和感。
何かおかしい。
これは石ではない。
そんな気がした。
441: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/11/13(日) 01:29:33 ID:fFokPms/0
少し離れて見直そうと歩き出した時、踏みつけた何かが、
ぐらりと揺れた。
厚さ1センチほどの、大きな平皿のような形の物。
その丸みは、そこにある大きな丸石と同じくらいか。
こいつらも厚み1センチほどなのだろうか。
そして、一箇所にまとめてあるような、その配置。
ぐらりと揺れた。
厚さ1センチほどの、大きな平皿のような形の物。
その丸みは、そこにある大きな丸石と同じくらいか。
こいつらも厚み1センチほどなのだろうか。
そして、一箇所にまとめてあるような、その配置。
巣と卵。
大きさ以外は、鳥の巣に似ていた。
ある種の鳥は草原に卵をぽんと産み、そこを巣とするが、
そんな具合だった。
踏んだのは、割れた殻に違いない。
巨大な卵を産んだ生き物と、それを割り砕いた力。
離れるべきだ。
出来るだけ早く、遠くへ。
考えられる事はあまりに多い。
走り出した。
走り続け、逃げ続けた。