山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

学徒動員で千歳に行っていた父の夢枕に、兄がたった

      2017/04/04

361: ヘタレハンター ◆aoV/Y6e0aY 2005/05/08(日) 20:27:11 ID:owpaE6/e0
御無沙汰しておりました。

えー・・・・ちょっと私的な事を含むのですが、気持ちの整理をつけたいので
書かせてください。

私の父は、昭和三年生まれ。戦前派です。そんな父が、このGWに私を
呼び出しました。「お前に見せておきたいところがある。ちょっと付き合え。」と。

実家で父を車に乗せ、言われるまま本家に向かいました。ただし、本家ではなく、
その裏山入り口へ。いい年してますが、さすが先輩ハンターでして、その
山道を私を率いてどんどんのぼっていきました。

途中、きょろきょろしたかとおもうと脇へ飛び込んでいきます。道なんてありません。
30m位藪コギしたでしょうか・・・・白い石がみえました。苔で白っぽく見えたのですが。

その石を両手で撫でながら、親父が話し始めました。

人間魚雷「回天」搭乗員の訓練中に死んだ兄のこと(これは聞いてました)、そして
その兄が、夢枕で弟(=私の父)に託したもの。

363: ヘタレハンター ◆aoV/Y6e0aY 2005/05/08(日) 20:40:45 ID:owpaE6/e0
昭和20年の春、学徒動員で千歳に行っていた父の夢枕に、兄がたったのだと。
優しく笑いながら、話しかけてきて・・・・いつのまにか、(戦前に)一緒に遊んだ
裏山の秘密基地(白い大きな石のところ)にいたこと。

叔父は、「親父おふくろと、兄弟を頼むよ。俺はもうだめだけど、お前は長生き
できるそうだから。この場所で一杯遊んだな。家に帰ったらここに来い。お前に
渡したいものを置いておくからね。頑張るんだぞ・・・」という意味のことを言って、
じっと親父を見つめたそうです。そのとき、夢から醒めたと。

叔父の訓練中の死亡連絡が、実家から届いたのは二日後。

その後、すぐに浜松へ動員先が変わったそうで・・・・。移動途中、実家へ寄れた
父は、約束?を守るべく秘密基地にすぐに向かったところ。

石の上に、短剣が。
元は銘刀だったものを、叔父と父の二人が悪戯して、剣先一尺ほどで折って
しまったものを、出征するにあたって、懐刀として誂直したものでした。

錆びることも無く、白鞘から綺麗にぬけた刀身をみて、父は号泣したそうです。

その話をしてくれた父は、私にその短剣を渡しました。
「あの時代、みんな精一杯に生きたんだ。その想いだけは、素直に受け止めて
ほしい。」
父の涙をみたのは、生涯二度目でした。一度目は実母の葬式の時でした。

急で、なおかつ目的も知らずにつれていたかれた為、線香も水も持っていませんでした。
手持ちのタバコに火をつけて、たむけのかわりとしました。

怖くも無い話で、申し訳ありません。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1113524875/