野中の一本道をひたすら急ぐと、なにか前方に白くぼんやりしたものが
2015/12/20
747: 本当にあった怖い名無し 2005/04/05(火) 18:12:51 ID:/cOy1v5p0
50数年前の親父の話
親戚の家に使いに出され泊まる予定だったのが、急に家が恋しくなり急遽
帰ることにしたらしい。
何とかあたりが見える位の月明かりを頼りに家路を急ぐ親父。
野中の一本道をひたすら急ぐと、なにか前方に白くぼんやりしたものがいる。
しかもゆらゆらゆれている。
そこを通らねば、あとはやたらに村人が狸にだまされる山道しかなく、
親戚の家に帰ろうかと思いながら、
前方を見ているとその白いぼんやりしたものがどんどん自分に近づいてくる。
悲鳴を上げ腰を抜かしつつ必死に走る親父。
後からその白いもやもやしたものはどんどんせまる。続く。
748: 本当にあった怖い名無し 2005/04/05(火) 18:19:55 ID:/cOy1v5p0
続き
もうだめだ、と親父は覚悟を決めたそうだ。
そしてついに追いついたその白いものが鳴いた。
モゥーーーと
近所から逃げ出した牛が夜の散歩してたらしい。
酔っぱらうといつも話す生涯で一番怖かった親父の話。