愛知県豊根村の猪古里の猟師が
2015/11/01
720: 本当にあった怖い名無し 04/12/22 23:18:33 ID:f/xxT0tr
昔、愛知県豊根村の猪古里にある猟師がいた。
永年飼い馴らした一匹の猟犬を連れていたが、次第に彼を
襲う気配を見せるようになった。
今までに何匹もの獲物を捕えた功労ある愛犬だったが、
気味が悪くて仕方がなかった。
日毎に犬の態度はおかしくなり、殺すことも継ならずに
過ごして来たが、ある日、思い切って山の中に連れ込み、
隙を見て一発で仕留めてしまった。
そして彼は家に戻り、その場所には再び足を向けなかった。
永年飼い馴らした一匹の猟犬を連れていたが、次第に彼を
襲う気配を見せるようになった。
今までに何匹もの獲物を捕えた功労ある愛犬だったが、
気味が悪くて仕方がなかった。
日毎に犬の態度はおかしくなり、殺すことも継ならずに
過ごして来たが、ある日、思い切って山の中に連れ込み、
隙を見て一発で仕留めてしまった。
そして彼は家に戻り、その場所には再び足を向けなかった。
それから丁度三年が過ぎた日のこと、且つての猟犬を
思い出してどうなったか気になり出し、かの場所へ赴いた。
犬は、枯れ草の間に三年前のあの日と同じ姿で前足を立てて
座っていた。
骸はカサカサに干からびて骨ばかりになっていた。
それを見た猟師は恐ろしさも感じたが、犬の執念の方が
次第に憎らしく思えてきた。
「もう、これで歯向かいも出来めえ」と罵るりながら
ひと蹴りすると、骸は他愛もなくカサカサと崩れ落ちて
しまった。
その時どんな弾みだったのか、その枯れ骨の一つが
猟師の足に刺さった。
その傷は次第に痛みを増し、どうしても治らない。
そして遂には分けの分からない言葉を口走り、数日後に
息を引き取ったという。