バシャバシャという喧しい音
2015/08/10
単独登山中に雨に降られた時のこと。
濡れるのを避けようと、せり出した岩の下で野営することにした。
真夜中に、バシャバシャという喧しい音で目が覚めた。
何者かがどしゃ降りの雨の中を歩き回っているらしい。
目の前で水飛沫が上がったが、足音の主の姿は見えなかった。
それは私の目の前を行ったり来たりし続けていた。
最初は恐ろしかったのだが、だんだんと鬱陶しくなったのを憶えている。
結局、その足音に追い立てられるような形で、私は岩場を出ることにした。
足音がついて来なくなった広場で、ようやく休むことができた。
帰ってきてから、その山系で大規模な崖崩れがあったと知った。
ちょうど私が山に入っていた時期だ。
最初に私が野営していた岩場が崩れたかどうかは、確認していない。
実はこれとまったく同じ内容の話がもう一話あります。
共通項は濃い霧――。
似たような経験をされた方おられませんか?
>>194
この話で不思議な点というのは、ひょっとしたら足音だけかもしれません。
私が「もしかして助けられたのかな」と感じただけです。
あの岩棚がどうなったかは、なぜか確認したくなかったものでして。
実際、この件以来、一人での山ごもりはしなくなりましたし・・・。
できなくなったという方が正しいかも。ヘタレデス
私のは島根の方で体験したことですが、丹沢の山で同じ体験をした山仲間が
いるそうです。