米をといでいるような音
友人の話。
林間学校でキャンプに寝泊まりした時のこと。
二日目の夜、友人のいるグループがテントの場所をごっそりと移動した。
初日に彼らは川辺のテント地区を割り当てられていた。
その夜中、川の方からまるで米をといでいるような音が聞こえたのだという。
楽しそうな鼻歌も聞こえたそうだ。
引率の教師もそれを聞いていたので、友人らの訴えはすぐに聞き入れられた。
林間学校が終わるまで、誰も夜の川には近づかなかったという。