山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

雪の上を滑り落ちたら何か黒い物に「どん」とぶつかった

      2017/04/04

481: 本当にあった怖い名無し 2006/01/21(土) 13:56:30 ID:MfIOQlRd0
あ、>>478にも感謝。
お礼に俺の山での思い出を一つプレゼント。 あんまり怖くないけど。

今はもう歳をとって登山を引退したおじいさんなんだが、その人が若い頃、昭和30年代に
春の北アルプスで滑落事故を起こしたんだって。

まだ雪が結構残ってる時期で、ピッケルのブレーキが利かなくて10mほど岩の頭がところ
どころ見えている雪の上を滑り落ちて、そのまま冷たい沢に落ちるかどうかってところで観念
したら、何か黒い物に「どん」とぶつかって、そこで滑落が止まった。

ちょうどビリヤードの止め球みたいに、自分が止まった勢いで、その何かが身代わりのように
沢に落ちていった。
それが、どう見ても人だった。 パーティの仲間達も上から見てて、どう見ても人に見えた
とのこと。

冬の間に落ちてそのまま死んだ人なんじゃないかと、助かった人が拝みながら尾根に戻って、
その後捜索したけど結局、その死体は見つからずじまい。
当時は山岳警察とかの組織なんか整備されてなくて、タイミングよく入山してた山岳会の有志が
合同で探したらしいんだけど。

その助かった人が帰宅したら、その人のお母さんが玄関に走りこんできて、胸倉つかんで、
「お前、ご先祖様に助けられたね。 夢にちょんまげ結った先祖と名乗る侍が出てきて、お前の
息子が落ちるのを助けたって言ってたのよ。」 怒られるから事故のことを内緒にしようと思った
矢先だった。

とりあえず家族全員で墓参りに行ったんだって。 それでも山をやめなかったのは大したもんだ。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1134399217/