遭難したとき光が見えたが人間の持つ明りの動きをしていなかった
2016/02/10
学生時代、その山を含む周辺の山を縦走したときの不思議な体験話でも。
メンバーは大学の先輩6人、新入部員でで縦走初参加の自分、他大学の学生
10人ぐらい。母校は女子大だけども、先輩たちは縦走を何度かこなしている。
他大学は共学だがメンバーは全員男性、新入部員3名もアウトドア経験は
結構あるという、私にとっては頼もしいメンバー。
スタートしてから最初のあたりは天候もよく、結構良いペースだった。
途中、先にキャンプ予定地を目指し、夕食の準備をしたり、キャンプを張ったりする
グループと、横に逸れてはいるが、キャンプ予定地に続く道のある山を登るグループに
別れ、私は後者のグループに入った。
予定では山頂に3時ごろ到着。30分ぐらい休憩を挟んでまだ明るいうちに下山することに
なっていたのだが、登山を始めたとたんに濃霧発生。
おかげで頂上に着いたときには、辺りはだいぶ薄暗くなってきていた。
明るいうちに下山しようと、休憩もそこそこに出発。だが、案の定すぐに明りなしでは
歩けないくらいにあたりは真っ暗になっていった。
道も、明りが照らすわずか先までしか見えない。
「……遭難?」
その言葉が頭に浮かんだとだった。
少し先に見えたのは何かの「光」
きっとキャンプを設置したグループの誰かが、あまりの遅さに心配して迎えにきてくれたのだろう。
安堵のため息をつき、さぁ、もう少しだとその光を目指して歩き始めようとした。
「行くな!!!」
他大学の先輩の声が響いた。
「……あの光、変じゃないか?」
よくよくその光を見れば、確かにおかしかった。左にゆれ、右にゆれたかと思えば、急に上下に
勢いよくゆれ始める。
明らかに、人間の持つ明りの動きをしていなかったのだ……。
その後、光を無視しながらなんとか無事に下山。
キャンプ地にたどり着いた。
光は、キャンプ地につくまで、まるで自分たちをどこかに呼ぶように、道を外れた斜め前を
漂っていたが、キャンプ地がある広場についたとたん、消えた。