山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

きらきらと光る海

   

200本当にあった怖い名無し:04/08/01 21:28 ID:0sULfpPD
それは、私が小学校4、5年の頃の体験です。
私の実家は、山の中の田舎です。
有名な山はないのですが、周りをぐるりと低い山に幾重も取り囲まれています。
小学校には歩いて1時間ほどかかるので、夏休みなどはほとんど同じ集落の友
達と遊んでいました。
私の同級生は女子男子2人ずつでした、でも、いつもは年齢は関係なく、中学生に
面倒を見られつつ、皆で遊ぶのです。
でも、その日集まったのは同級生4人だけでした、何して遊ぼうかと相談してい
るうちに、誰が言い出したのか、海を見たいということになりました。
いつも、皆と上って歩く山のもう一つ先の山へ登ったら、絶対海が見えるはずだ。
何の根拠もないのに、皆そう思い込んでおにぎりとお菓子、水筒を持って出発し
ました。
山は、杉の木を植えてる場所と、雑木の森にキレイに別れていて、その境目が道に
なっていて、迷うことなく歩けます。
途中何度もよったことのある、水のわき出ている昔水晶が取れたという洞穴の近く
の小さな祠に手を合わせて、先にどんどん歩いていきました。
遠足くらいしか、海に行ったことがなかったので、皆わくわくしながら、海の話を
しながら歩きます。
201本当にあった怖い名無し:04/08/01 21:30 ID:0sULfpPD
続きです。

やっと着いたときには、お昼はとうにすぎていました。
そして、山の上からきらきらと光る海が見えます、見晴らし台などないので、木に
登っておにぎりを食べながら、夏の日差しに輝く海を十分楽しみました。
そして、またてくてくと歩いて帰りました。
帰って、両親や祖父母に言うと、何馬鹿なこつ言っちょる、と笑われました。
兄などは、地図帳を持ってきて、絶対海など見えないことを、説明してくれました。
ただ、その頃はまだ生きていた、曽祖母だけが、「よかもんを見せっもろてよかった
ね。」とにこにこと笑ってくれました。
もちろんその後に、皆で行ったときは、海などなく次の山が見えるだけでした。

現在、私だけが県外へ嫁に行き、時々帰ってくると、同級生同士で結婚した友人宅によば
れます。
色んな話をしながら、時々ふと誰かが海奇麗だったよね、と口に出すと、あの木々の間か
ら見た海を思いだします。

ここの話を読んだら、つい書きたくなりました。
でも、全然怖くない、、すみません

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1090772011/