色鮮やかに見える人間
704 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/11 12:27 ID:6IoW3dXs
夕方になり、山仕事を終えた男は家路についた。
陽も沈んだ辺りは薄暗く闇夜の一歩手前、逢魔ヶ時という時間帯。
ふと、男が前方を見ると一人の女が近付いて来る。
近所では見かけた事のない女。
かすりの着物の色が余りに鮮明だった事が、男に父親の言葉を思い出させた。
『夕暮れの薄暗い時に、昼日中のように色鮮やかに見える人間は物の怪だ。
人間の注意を引く為に幻を見せているから、薄暗い中でも着物の柄までよく
見える。だが、目の前にいるのは囮だ。本当の化け物は、その人間の真後ろ
にいるものだ』
男は手に持っていた鎌を握りなおすと、目を瞑り渾身の力を込めて自分の
背後を薙ぎ払った。
その瞬間、鳥とも獣ともつかない甲高い鳴き声と、木々を揺さぶる音が山中に
響きわたる。
男が目を開けてみると、そこには無数の木の葉が散らばっているだけ。
振り返ると、件の女の姿も消えていた。
陽も沈んだ辺りは薄暗く闇夜の一歩手前、逢魔ヶ時という時間帯。
ふと、男が前方を見ると一人の女が近付いて来る。
近所では見かけた事のない女。
かすりの着物の色が余りに鮮明だった事が、男に父親の言葉を思い出させた。
『夕暮れの薄暗い時に、昼日中のように色鮮やかに見える人間は物の怪だ。
人間の注意を引く為に幻を見せているから、薄暗い中でも着物の柄までよく
見える。だが、目の前にいるのは囮だ。本当の化け物は、その人間の真後ろ
にいるものだ』
男は手に持っていた鎌を握りなおすと、目を瞑り渾身の力を込めて自分の
背後を薙ぎ払った。
その瞬間、鳥とも獣ともつかない甲高い鳴き声と、木々を揺さぶる音が山中に
響きわたる。
男が目を開けてみると、そこには無数の木の葉が散らばっているだけ。
振り返ると、件の女の姿も消えていた。
この話は私が子供の頃に(二十年以上前)、読売新聞の読者投稿欄で読んで
印象に残っていた話です。
投稿者は確か八十代の男性で、その人が子供の時に聞いた祖父の体験談だから、
かれこれ百年以上前のお話ですね。
今から思うと真相は、田舎に遊びに来ていた蛍光染料入り着物着用の女性が山を
散策して帰る途中に男と出会う。
驚いた事に男は鎌を手にしたかと思うと、突然暴れ始めた。
これには近くにいたカラスもビックリ、女性は変質者キターーーーー(゚∀゚)ーーーーー!!!で、
光の早さで逃げたのではないかって気もしますが……w
出典:http://hobby5.2ch.net/occult/kako/1084/10843/1084366168.html