山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

樽酒が目の前でスーっと独りでに流れ始めた

      2016/12/25

296: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2006/01/03(火) 15:53:34 ID:hwQVSGoq0
知り合いの話。

造り酒屋をしている彼は、毎年の初めに、地元の神社に新酒を寄贈している。
新年の儀が終わると舞台に青い養生シートが引かれ、その上で彼が持って
きた樽酒を木槌で開き、詣で客にお神酒として振る舞うのだという。

ある年、木槌の勢いが強すぎたか、酒が大量にこぼれたことがあった。
慌てて拭き取ろうとした彼の目の前で、酒はスーっと独りでに流れ始めた。
真横に一直線。そのまま舞台横まで、素早く流れて落ちる。

驚いている彼に氏子のお爺さんが言った。
なに、山へのお裾分けだ。気にするな。

酒がこぼれた筈のシートの上は濡れておらず、舞台横の地面も同様だった。
山から何か下りて来ていたのかな。そう彼は不思議そうに口にした。

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