山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

神社の境内で遊んでいたら奇妙なお爺さんがいた

      2016/02/16

540: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2005/08/11(木) 22:42:18 ID:KemRKEG20
友人の話。

彼は幼い頃、よく神社の境内で遊んでいた。
そこには奇妙なお爺さんがいたのだと彼は言う。
その老爺は、子供たちが遊んでいると、いつの間にか舞台の上に現れていた。
作務衣のような服を着て杖を持ち、終始ニコニコとしていたそうだ。

奇妙なのはその頭だった。
ズルっと引っ張ったかのように、眉毛の上辺りから延々と禿頭が伸びていたのだ。
所々皺のある白い頭部は、途中で地の上に垂れ下がり、社裏の山中へ消えていた。
まるで白い蛇の頭部に老爺が生えているような、何とも不思議な姿だった。
普通の存在でないことは子供心にもわかったので、声をかけたことはないという。

「老人の姿が見えていたのは自分だけだ」と思い込んでいた彼は、大きくなって
からそれが間違いであったことを知る。
成人式で再会した幼馴染みが「今だから言うんだけど」と前置きして、件の頭が
長い老人の話をしたのだ。
幼馴染みも彼同様、他の子供にはその姿が見えていないと信じていたらしい。

現在、二人は仲の良い夫婦になっている。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1121734649/