山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

境内中の木という木に、履物の類が打ち付けてあった

      2015/12/29

187: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2005/04/29(金) 14:11:26 ID:xl286xks0
知り合いの話。

彼の実家の近くに小さな山があり、そこには小さな神社がある。
今にも森に埋もれそうな寂れた神社なのだが、なぜか礼拝客は意外と多い様子。
先日里帰りした折にふと思い出し、何の気なしに足を伸ばしてみた。

一歩境内に足を踏み入れギョッとした。
境内中の木という木に、履物の類が打ち付けてあったのだ。
それこそ数え切れないほどの、靴やサンダルといった履物が。
異様な雰囲気に堪らず、逃げるようにして即帰ったという。

後でその手のことに詳しい人に聞いてみたのだが、その神社は俗に足止め神社と
呼ばれ、ある筋ではかなり有名なのだそうだ。
そこで履物を使って呪をかけると、その履物の主は旅行に出たり引っ越したりと
いった行動が取れなくなってしまう――文字通りの足止めだ。

彼が見た中には、幼子の靴も数多あったらしい。
一体どんな事情があったのか。考えているうち鬱になったという。
「現代でもああいうことを信じてすがる人が、あんなに大勢いるんだな」
彼は最後にぽつりとつぶやいた。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1113524875/