やたらと蛇が多く「蛇山」と渾名された山があった
2016/03/21
734: 本当にあった怖い名無し 2005/11/29(火) 11:02:59 ID:mpuswWhn0
じっちゃんから聞いた話。
昔、やたらと蛇が多く「蛇山」と渾名された山があったそうな。
その山に入る者には毒蛇にやられるものが多かったという。
ある時、蛇山に入った猟師が恐ろしい唸り声を聞いた。
声を辿っていくと、藪の中で真っ白な大蛇が、頭を食いちぎられて息絶えていた。
その躯には、至る所に巨大な猛禽の爪痕が残っていたという。
恐ろしさに逃げ帰った猟師が、山で見たことを話すと
村の老人達は
「山の主様が代わった。これで蛇は減るだろう。」
と皆に告げ、その日の内に前代の主である大蛇への供養と
新たな主である猛禽を迎える儀式が行われたという。
その後、蛇の被害は減り、代わりに山には鳥が増えたそうだ。
「その山はよく主が代わるそうでな。白蛇の前は猪、その前は山犬だったそうだ。」
最後にそう語って、爺ちゃんはこの話を締めくくった。