山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

運転中、目の前にごろんと丸太のような物が転がっていた

      2015/11/23

576: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 05/01/25 00:33:11 ID:6Rw/xem+0
知り合いの話。

新緑深い山道を車で走っている時のこと。
カーブを曲がった所で、目の前にごろんと丸太のような物が転がっていた。
しかし丸太ではない証拠に、半ば透き通ったそれはズルズルと斜面を這い登って
いる。何だこれは?

車を停めて観察していた彼は、それがどうやら大きな蛇体だと結論を下した。
一体どれだけ大きいんだ? いや、それ以前に透き通った蛇なんているのか?
恐ろしさより好奇心が勝って、尻尾を見てやろうと待ち構えていた彼は、自分が
とんでもない勘違いしていることに最後まで気がつかなかった。

蛇は前進していたのではなく、後退していたのだ。

下の繁みから引き抜かれた蛇の頭が彼を見下ろした時、彼は凍りついたように動
けなくなった。なぜかその顔は、つるりとした坊主頭の人間だったという。
大蛇は硬直している彼をからかうようにニヤリと笑い、そのまま後ずさりながら
初夏の山を登っていったそうだ。

コメントする

出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1105610395/