木の抱えた墓石
2017/04/04
十数年前の春、前年に亡くなった父親の墓石が裏山の墓地に置かれた。
ところが、しばらくするとその墓石が倒れて破損してしまった。
すぐさま新たな墓石を建てたが、数日を置かずして倒壊してしまう。
只の悪戯とも思われたが、その為に不寝番を置く訳にもいかず、家の者は弱り切っていた。
秋になって、台風による強風のせいで墓地近くの木が何本か倒れてしまった。
その中の一本は父親が生まれた際に植えられた木だったが、
根っこに大きな石を抱えたままひっくり返ってっていた。
石を引きずり出して調べてみると、表面に父の名前と戒名までもが刻まれている。
そこで、それを洗い清めて墓地に据えることにした。
以来、墓石が倒れるような事はなくなった。
でも家人が新しい墓石を立ててしまう→
木、怒って墓石を倒す
でよろしいのか?
話の意味は私にもわかりません、聞いた話ですから。
多分、話を聞かせてくれた人にも解らないのではないでしょうか?
木が墓石を倒したのか?誰かの悪戯なのか?
木が墓石を用意していたのか?
先祖がすでに墓石を用意していて木を植える時に埋めたのか?
解釈はいかようにもできますが、オチはありません。
怪異譚の多くはそういうものだと、私は思っています。
意味がわからん=内容がわかりにくい
と云うことであれば、それは私の文章が拙いせいです。
申し訳ありません。
>>596
大好きだなあ、この話。途方にくれている体験者が浮かぶようです。
>>594
私の知っている山怪談で、山の主と契約するっていうお話があります。
どちらかというと昔話の類いなのでしょうが、墓石のくだりなどよく似ているかも。
必要なものすべてを山の主にもらう代わりに、死後は魂が主に使えるといった内容
の怪談でした。
山に気に入られる人っているのかもしれませんね。