謎の塊
親父の田舎の隠し田(神社の御神酒作る為の米とか作る山奥の田んぼ)のわきに、
サンショウウオがいる清流があった。小学生の時、よくそこでサンショウウオを捕まえたり、
セリを摘んだりして遊んでいたんだが、ある時とても変な物を見付けた。
それはセリの茂みの根本の辺りにあって、オレンジ色で半透明のぶよぶよした
固まりだった。ゼリーっぽい感じといえば分かってもらえるだろうか。大きさは様々で
大きいのは40cmくらいの楕円形、小さいのは野球のボールくらいだった。
初めて見る物なので、バケツに小さいのを数個入れて持って帰った。
親に見せたところ、何だろう? と首を捻るばかり。おじさんらに聞いても
なんだか分からないという。
翌日、親戚の子二人とそこに行った時には、既に跡形もなくなっていた。
バケツに入れて持って帰っていた分も、山から戻ってきたら消えていた。
大人は何もしてないといったが、なぜ消えたのか分からない。
今にして思えば、淡水海綿? の一種かもしれないと思うのだけど、
消えてしまったのが謎だ。
それって多分、粘菌。
フタでもしておかないと逃げられる。
移動して迷路の最短コースとか選んで通る知恵もあるそうな……
ttp://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2000/000926/
ttp://www.hokudai.ac.jp/bureau/populi/edition16/toku7.html