山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

山小屋のノート

      2017/04/04

登山愛好家に聞いた話。

その山小屋の食堂には一冊のノートが置かれていて、
宿泊者は、そこに一言残していく習慣になっている。

冬のある時期にこんな書き込みがあった。
「また、あいつらがやって来た。もう逃げられないのだろう」
「名前を呼びながら小屋の周囲を歩き回っている」
「窓の方は見ないようにしているが、時間の問題だ…」
食堂から見える全ての窓にはダンボールが貼付けられ、
部屋の中央には数枚の布団が積み上げられていた。

実はこの山小屋、冬は雪と氷に閉ざされて閉鎖されてしまう。
春になって小屋を開けに来た男が、食堂の異変とノートの書き込みを見つけ、
慌てて確認したが、外部から何者かが侵入した形跡はなかった。

厳寒の冬、ここの食堂に何が居たのだろう。

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出典:http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1069829791/