山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

山を下る道の途中に細い脇道があるんで行ってみた

      2015/11/30

142: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 19:42:05 ID:4Xo+UUc00
>>139
まったくもって御尤もですが、たまにはこんなこともあるのかなと。

去年の冬、確か1月だったと思います。
その頃、山の中腹にある現場に仕事で行ってたんですね。
それで作業が終わったある日、そう、19時頃だったでしょうか。
山を下る道の途中に細い脇道があるんですが、その道からでも下れるという話を聞いてましてね。
仕事柄いろんな所に行くもので、裏道探しが趣味みたいなものですから。
よし、今日はちょっとそっちから下ってみよう、いつもより早く着けばめっけものだと。
それで、その道に車を入れた訳ですよ。

道は細い上に外灯なぞありゃしませんでしたが、丁度高速が近くてかなり明るかったのを憶えています。
途中、前の道がガードレールごと途切れてたりしましたが、なんとか回り道をして進みまして。
結構ちゃんと舗装された道で、対向車もなく快調に走ってたんですね。
ですが、道がどんどん上りになっていくんですよ。山を下んなきゃいけないのに。
こりゃ違うんじゃないかとすぐに気付いたんですが、何故か気が進むんです。
この舗装が切れた所で引き返せばいいや、そこまで行こう、って。
何度か引き返すタイミングもあったんですが、もうちょっと、もうちょっとと。
で、当初の目的も忘れてずるずると山の中に入ってったんです。

143: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 19:46:28 ID:4Xo+UUc00
ところが、幾つめかのトンネルをくぐった所でですね、涙が出てきたんです。唐突に。
最初はにじむ程度だったんですが、だんだん激しくなってきまして。
それでも涙を片手で拭いながら車を進めたんです。
普通は車を止める所なんでしょうがね、何故かその考えが浮かばない。
ふらふらしながらも車を走らせまして。
アクセルを緩めた記憶もありません。細い山道で。危ないですね、我ながら。
そんな内に滂沱といっていい涙になりまして。ほとんど前が見えなくなって流石に避難帯に車を止めたんです。
拭っても拭っても涙が出るもんで辟易してますとね、一瞬悪寒が走ったんです。背筋というか背骨に。
なんというか、文字通り背骨を抜いて換わりに氷柱を突っ込まれたような。

速攻で車を転回して駆け下りるように山を下りました。
その後しばらく、涙腺が緩くて困ったのを思い出します。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1107404112/