山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

世間をあっと言わせようと、山火事をおこすことを思いついた。

      2015/11/20

503: 本当にあった怖い名無し 05/01/22 09:49:18 ID:K7aV2XJB0
どこかで読んだような話

彼はなにをしてもうまくいかなかった。おまけに孤独で、恋人はもちろん、友人すらひとりもいなかった。
そんな彼が一度世間をあっと言わせようと、山火事をおこすことを思いついた。
目立つことがしたかったのだそうだ。

山へ入り、よく燃えそうな枯れ木をみつけ火をつける。ところが…。
いったんは燃え上がるものの、すぐに鎮火してしまう。不審に思いながら、別の枯れ木でやりなおした。
だが、またしても火はすぐに消えてしまった。

点けては消え、点けては消え…。
そんなことがずっと続き、さすがにしつこい性格の彼も疲れてしまった。
一息いれようと、近くにあった大きな石に腰掛けた時、ふと、何かの気配を感じた。
辺りを見回すと、一羽の雷鳥を中心に幾多の顔が彼を見て大笑いしていたという。
彼がほうほうのテイで逃げ帰ったのは言うまでもない。

のちにわかったことだが、彼が腰掛けた大石は、地元では「あぼん石」と呼ばれており、
それに触れた者は一生不幸がつきまとうといわれている。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1105610395/