身の丈一丈
687 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/03/12 00:53
天保三年 本にのっていた短い話
街中を歩いていた女がいきなり気絶した。
介抱によって気を取り直したが、女はどうして気絶したのかわけをはなそうとしなかった。
三年後、女はやっとわけをはなした。
街中を歩いていて、ふと向かいの山を見ると、身の丈一丈(約三メートル)ほどもある
全身毛で覆われた化け物が、大木の切り口に腰をかけていた。
これこそ死人を掘り出して喰らう化け物だと思ったとたん、五体がすくんで
気を失ってしまった。すぐこのことを口にすると我が身に禍がふりかかるやもしれず
恐ろしさのあまり、今まで包み隠していたという。