とある山中の貯水池に連れて行ってもらった時
2016/01/27
153: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2005/06/20(月) 01:29:50 ID:JpRv6rBm0
友人の話。
バス釣りの仲間に、とある山中の貯水池に連れて行ってもらった時のこと。
そこは釣り行為禁止だったが、釣りキチにそんな約束など通用しない。
皆、柵がかかっていない流出用水路から、半分泳ぐようにして池内に侵入していた。
その水路の上には樹木が覆い被さっており、絶好の目隠しになっていたのだ。
胸まであるウェーダーを身に着け、いざ彼も仲間たちと突入しようとしたその時。
バシャバシャと奥の方から水音がした。
見れば、先導していたバサーたちが、足早に水をかき分け引き返して来る。
彼らは友人たちを見、話しかけてきた。
今日は止めとけ。ウロコが出たぞ。
ウロコ? 鱗のことだろうか。
不審がる彼を尻目に、仲間たちは「それじゃ仕方がないな」とあっさり撤収し始めた。
誰に尋ねてもはっきりとした答えは得られない。
今に至るも真実は不明だが、自分のテリトリーの池ではないので、詳しくは聞けない
のだという。