獣道みたいなところを歩いていると、道脇に妙なものがいた
2016/03/16
596: 本当にあった怖い名無し 2005/11/20(日) 09:54:21 ID:HVB6oQVC0
爺様に聞いた話
畑仕事を終えた夕暮れ時、はやく帰ろうと
普段は日中しか通らない獣道みたいなところを
歩いていると、道脇に妙なものがいたそうだ。
それは下手くそな人型の粘土細工のような姿をしており
何をするでもなくボンヤリと立っていたそうだ。
爺様が担いでいた鍬をソイツに向かって突きつけ
「なにもんだっ!!」と一喝したところ
そいつは急に輪郭を崩し、ドサドサドサッとその場に崩れてしまった。
近づいてみると、そこにはこんもりと腐葉土の小山が出来ており
その所々から獣の骨が覗いていたそうな。
「山で死んだ獣が、腐れ堕ちた肉の代わりに
その辺のモンをかき集めて纏っていたんだろうな。」
とは爺様の談。
何故人型なのか、いったい何のために現れたかのかはわからんそうな。