ホーム > Part54 > どーんっ! 2015/07/03 125 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2011/04/20(水) 20:10:41.63 ID:M9js9F/p0 [1/3回(PC)] 知り合いの話。 彼は仕事でよく山に籠もるのだという。 ある夜、テントで休んでいると「どーんっ!」という地響きがした。 立木でも倒れたかと外を窺うと、テントのすぐ近くに赤黒い物が落ちていた。 グシャッと押し潰された、何かの小動物の死体。 まだ死んだばかりのようで、骸からは微かに湯気が昇っていた。 しかし、それを押し潰した物は何処にも見当たらなかった。 倒木など陰も形もない。 周りの森はしんと静まり返っている。 すぐに宿泊する場所を変えたのだが、夜が明けるまでまんじりとも出来なかった。 彼はその後も何度か、そんな音を聞いているそうだ。 聞く度「また何か押し潰されちゃったのかな」そう考えてしまうという。 投票 0 1 コメントする Part54 雷鳥一号 出典:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1302850900/
彼は仕事でよく山に籠もるのだという。
ある夜、テントで休んでいると「どーんっ!」という地響きがした。
立木でも倒れたかと外を窺うと、テントのすぐ近くに赤黒い物が落ちていた。
グシャッと押し潰された、何かの小動物の死体。
まだ死んだばかりのようで、骸からは微かに湯気が昇っていた。
しかし、それを押し潰した物は何処にも見当たらなかった。
倒木など陰も形もない。
周りの森はしんと静まり返っている。
すぐに宿泊する場所を変えたのだが、夜が明けるまでまんじりとも出来なかった。
彼はその後も何度か、そんな音を聞いているそうだ。
聞く度「また何か押し潰されちゃったのかな」そう考えてしまうという。