山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

集落が見えたが梅雨の合間の晴れ間なのに、どの家も窓を閉めきっていた

      2016/12/14

415: 本当にあった怖い名無し 2005/11/12(土) 01:38:47 ID:UGJhx9Mk0
仕事の関係で横浜からS県S市にある社宅に引っ越してきた。
こっちに来て3ヶ月、ようやく周囲の環境にも慣れ、休日もまともに取れるようになった。
そんな土曜日の朝、身体を鍛えるのが趣味な俺は、ランニングコースにまだ足を踏み入れてない
F山の方へ行ってみようと決め家を出た。
緩やかとはいえ延々と続く昇り道、思っていたよりキツイ。それでも殆ど休憩をとらず2時間以上走り続けた。
すると、前方に集落が見えてきた。小川をはさんで30軒近い家が立ち並んでいる。

自販で飲み物でもと思い、集落の中に入ろうとしたとき、妙な悪寒に苛まれた。
土曜日の真昼間なのに人っ子一人見えず、車も通らない。
無音の状態が続く。かすかに水の流れる音は聞こえるが・・・
・・・今まで喧騒の街に暮らしていたんだ。田舎なら何も珍しくないだろう。
でも梅雨の合間の晴れ間なのに、どの家も窓を閉めきっている。
そして、ここは土地が安いのに、何故こんな辺鄙な場所に住んでいるんだ?という疑念が沸いてきた。

妙な圧迫感・・・それは僅かながら恐怖感に変わっていった。
俺は今きた道をダッシュ気味に走りだした。

416: 本当にあった怖い名無し 2005/11/12(土) 01:39:31 ID:UGJhx9Mk0
月曜日、地元出身の同僚に馬鹿にされるのを覚悟の上で話した。
だが、意外にも彼は表情を一変、真剣な顔で話はじめた。
「あそこは行かない方がいいですよ。うーん、詳しいことは言えないんですけどね・・・」
上司にも訊いてみた。
「ああ、〇〇か?あんた霊感でもあるのかい。あそこは正月でも餅は突かないんだよ。
何故って?餅が真っ赤になるからね」

それだけ話すと、これ以上は訊くなと言わんばかりに机の書類に目を落とした。
何故、いきなり餅つきの話?真っ赤??・・・あそこで何があったんだ???

後日、同僚の車に同乗していたとき
「今、通った空き地(集落から3キロ位離れた場所)、あそこにオートキャンプ場ができるみたいなんですよ。
地元じゃ売買はおろか、足を踏み入れることさえ嫌がるのに・・・」

※お目汚しスマン

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1129644145/