学校でキャンプをしていると狐火がいた
2015/11/06
ガスが自然発火したもの等と言われていますが、やはりそれだけではないようです。
母が小学生の頃体験したことですから、今からもう30数年前の話。
母の実家はいわゆる山村、よりは多少開けた感じのところで、360度ぐるっと山に囲まれた所でした。
小学校も、山のふもとのような場所にありました。
その当時小学校では、生徒とその家族が校庭でキャンプを行うという行事がありました。学校で一晩明かすわけです。
そして日も沈み、夜も更けてきたころ。
ぽぽぽ、と、学校の裏手の山に火が灯ったそうです。
ぽぽぽ、と列をなして灯っては消え また別の場所にぽぽぽ、と灯る。
「狐火だねぇ」
誰ともなくそう言い出して、みなで山の方を見ていたそうです。
ただ、見えている場所が他の人と必ずしも一致しない。
一人は「ほら、あっち」と指をさしても、母には全く違う場所に火が見える。
不思議な火は何度か出現を繰り返し、やがて見えなくなってしまったそうです。
後にも先にも狐火を見たのはそれっきりだそうですが、やはり不思議なことはあるものだと母は言っておりました。