山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

サエノ神よ~今帰ったぞ~

      2015/09/22

803灰皿 ◆RxRt4/Lex. :04/02/14 02:03
じゃあ気を取り直して
以前に何かの本で読んだ不思議な話

ある旅人が丹沢山中で夜をむかえた時
夜露をしのぐ為に仕方なく道端の「サエノ神」(確かそんな名前)の
祠で夜を明かそうとした。
夜も更けた頃、どこからともなく二人の声が聞こえてきた。
「お~い、サエノ神、そろそろ行こうや」
「いや~今日はダメだ。お客人が来てるんでな。今日のところはみんなで行ってくれや~」
そんな会話を旅人はウトウトしながら聞いていた。
しばらくするとまた声がする。
「サエノ神よ~今帰ったぞ~。」
「どうだったんだ??」
「あ~男だったよ。だがアレは15までの運命だ。最期はは川で果てる事になるな~」

804灰皿 ◆RxRt4/Lex. :04/02/14 02:05
そんな会話を聞いた旅人は翌朝近くの村を周ってみた。
すると不思議なことに昨夜生まれた男の子がいるという。
そこで両親に昨日の出来事を話し、子供の為にサエノ神を大事にするようにすすめた。
やがてその子は釣り好きになり毎日のように山に釣りに入っていった。
そしてその子が15歳になったある日、釣り竿を壊して家に帰ってくると不思議な話をしだした。
「今日、おかしな事があった。川で弁当を食べていたら上流の方から一人の男の子がやってきた。
そしてその子が言うには・・お前は本当なら今日で命が終わる運命だ。だが親が信心深いので
60になるその時まで命を預ける・・と言われた」そう不思議そうに話したという事だ。
>803
「サエノ神」は「塞の神」ですね。
道祖神とか結界を守る神様で、遡ると黄泉の国でイザナギが死者を封じる
為に置いた大石の事だとか。

あの世とこの世を分ける役割も併せ持つという信仰でもあるんでしょうか。
民俗学とか詳しい人が開設してくれないかなぁ。

死を司る存在というと、中国で竹林の中で碁をうっていた二人の老人北斗七星と
南斗六星のお話を思い出します。北斗七星が子供の寿命の数字をひっくり返して
延命してくれたとか・・・

道祖神、塞の神は村と村の境界に立ち、
村の外からやってくる災いや魔物を遮るという
魔除けの意味合い持つというのが一般的な説。

日本だけじゃなく、ヨーロッパも村境に
十字架を掘った石碑が置かれていたりする。

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出典:http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1074434150/