山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

セーラー服

   

761屋代島:04/06/13 05:26 ID:IBe/6mvP
これだけではなんなので。山っていうより島の話ですが、その女の子に大三島の話を聞いた頃に体験した話です。
自分ちも瀬戸内海で3番目に大きな島にお墓があります。
年末に島の父方の実家の裏にある弘法様の祠のすぐ下の山道を
山の裏の畑にネーブルをもぎに行っている祖父の元へコンテナを持って行くべく歩いておりました。
向こうからセーラー服を着た青年が歩いてきます。
その青年からとある集落への道を尋ねられました。
その集落には四国へのフェリー乗り場があり
彼の服装からして、子供心に江田島の海自の人が四国に帰るのかしら?遠回りじゃないの?
それともこの島で訓練してるのかなあ?それにしても冬なのに何でこの制服、半袖なんだろう?
と、思いながら、「建設中の国道の砂利道を歩いて行くと、バス通りに出るので左に曲がってください。
20キロ位道のりがあるので、バスで行ったほうがいいですよ」と説明すると、
彼は丁寧に礼を言い去って行きました。
畑に着き、もいだばかりのネーブルを祖父とコンテナに入れながら
先程道を尋ねてきた青年の話を祖父にすると、
祖父は一瞬考え込み、「昔、この島の沖で沈んだ戦艦の乗組員かもしれない。
フェリー乗り場ある集落にその戦艦の慰霊碑と記念館があるから
そこに行きたかったのかも。お兄さんが無事着ける様に帰りにお大師様にお参りして帰ろう」
と、言いました。
帰る途中、日当たりの良い斜面に白いタンポポが咲いていたので摘んで、
祖父とお大師様にお参りし、その花を供えて帰りました。

10年程前、横浜に嫁ぎ、念願のマイホームを手に入れたので、
庭に思い出のタンポポを植えようと島に帰るたび探すのですが、
祖父の家の裏に国道や病院ができたのも相成って、見つからずじまいです。
彼と共に彼の国へ旅立ってしまったのでしょうか?

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出典:http://hobby5.2ch.net/occult/kako/1084/10843/1084366168.html