突っ込み
友人の話。
学生のオリエンテーションキャンプでのこと。
彼は隊の最後尾を歩いていた。
調子よく、くだらないオヤジギャグを連発していたそうだ。
昔の炭焼き小屋のそばを通り過ぎた時、彼の頭に何か硬い物が降ってきた。
古いブリキのバケツだった。
皆が立ちすくんでいると、リーダーがさらりと言った。
突っ込みが入ったのかな。
怖かったが可笑しくて、憮然とした友人以外は皆笑いをこらえていたという。