山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

河童と山の関係

      2017/04/04

河童は川の妖怪で、山とは関係なく思われますが、
一部地方では、河童は秋には山に、春には川に降りてくると言います。

河童は春の彼岸に山から川へ下り、秋の彼岸に川から山へ帰り、冬の間は山の中にすんでおる。
(鹿児島市総務田町・宮崎県児湯郡本城村)
梅雨時には山の方から鳴き声をあげて川の方へおりてゆく。ひょうひょろ、ひょうひょろ。
そして稲の刈上げ時には河から再び山の方へかえってゆく。ひょうひょろ、ひょうひょろとなきながら。
冬は山に住む。(宮崎県西諸県都地方・鹿児島市付近)
―― 「民俗学」二巻八号――

九州では、川に居る時は「カッパ」、山に居る時は「ヤマワロ」と呼び方まで変わるそうです。

田の神が山に入って山の神となり、再び里へ降って日の神となるという信仰とよく似ています。

河童は山の神や、川の神のお使いであるとも言われています。

また、河童は清流に住むので、上流の山に近い川に住むと言われる場所が多いです。
ですから、河童と山は深く関係しているのです。

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