エビネの夢
2015/07/12
ちょっとしたはげ山っていう感じで、大きな木は全然生えていなくて
20センチぐらいの高さの草や木が生えていた。
伯父さんは「ないしょだぞ」と言って、スーパーのビニール袋から
植物の株を出して、その山道から少し入ったところに、その株をシャベルで埋めた。
そして、そのままハイキングして山から下りた。
それから4年後ぐらいに伯父さんは病気で入院。
一度だけ、お見舞いに行った。
ベッドに半身だけ身体を起こした伯父さんが言った言葉。
「最近、よく夢を見る。あの時のエビネが山いっぱいに広がって生えているんだ。
あの時から少しずつ増えてきて、今は山じゅうが、花盛りできれいだよ」
伯母さんも母も父もいないところで私にそう言って、目を閉じた。
「○○ちゃんにも、見せてあげたいぐらいだよ」
それから2ヶ月ぐらいして、伯父さんは亡くなった。
死因は、脳腫瘍。
あれから、エビネという植物の事を写真や実物で見て、それが山いっぱいに
咲いている様子を時々想像してしまう。
なんでもない事だけど、自分の中ではなんとなく怖い思い出。
スレ違いなら、すみません。
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これは、自分だけの勝手な思い込みかもしれません。
変なことを言っていたらごめんなさい。
ただ、伯父さんがあの山の話をした時に
「あんな事(知らない山にエビネを勝手に植えたこと)をしたから、
病気になっちゃったのかも」と思ったので。
すごくリアルな感じで、エビネの株が伯父さんの頭の中で根を張ってどんどん拡がっていくイメージが頭の中に飛び込んできたのです。
伯父さんの頭が、あのはげ山のようなごましお頭だったからかも知れません。
脳腫瘍だということは、お葬式が済んでから聞いたことなのに。
あと、もうひとつは伯父さんが発病してから伯母さんが某宗教に
はまってしまったこと。あの、輸血や手術をタブーにしている…
それで、手術をしないままにおじさんは亡くなってしまったので。
(伯父さんのお見舞いの時、私と伯父さんが二人きりになったのはその事で
伯母さんと父と母が話し合っていたらしい)
今も、伯母さんはその宗教を信じています。
伯父さんが「○○ちゃんにも、見せてあげたいぐらいだよ」
と、私に言ったこともなんだかちょっと…。
後付けの考えだといえばそれまでなんだけれど、なんだか自分は将来
頭の病気で死ぬんじゃないかと変なことを思ってしまうもので。
せっかく「良い話」として見てくださった方にはすみませんでした。
そうですね、これはきっといい思い出として覚えておくべきなんでしょう。
伯父さんは、本当にいい人だったから。
なんだか、ほっとしました。 ありがとうございます。