山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

外灯の明りを頼りに竿を振っているうちふと場違いな音が聞こえてきた

      2017/06/04

414: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2006/07/21(金) 03:40:35 ID:TDiGJCl80
友人の話。

夜釣りをしようと、山中の溜め池に出かけた時のこと。
外灯の明りを頼りに竿を振っているうち、ふと場違いな音が聞こえてきた。

 ぽーん ぽーん

近くでゴムボールが弾んでいるみたいな、そんな音だった。
何の音だろうと耳を澄ませていると、いきなり音は途切れた。
そして横手から足下にコロコロ転がってきた物が一つ。
布で編まれたような、古びた手鞠。

「取って」と少女の声がした。
仰天して周りを見回してみたが、闇の中には誰の姿も見えない。
恐る恐る鞠を拾い上げ、声がした方へ放ってやる。

鞠が地に落ちる音は聞こえなかった。
やがて再び、ぽーんぽーんという音が聞こえ出した。
何も見えない闇の中、誰かが一心に手鞠をついている。
もうとても堪らず、直ぐさま退散したのだという。

帰ってから原因不明な熱が出て、数日間寝込んでしまった。
熱が引いてからも、しばらくは夜釣りに出られなかったそうだ。

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