山中で高速道路の工事をしていた時に不思議なものが横切った
2015/10/30
山中で高速道路の工事をしていた時のこと。
昼時、車にこもって弁当を食べていると、目の前を不思議な物が横切った。
黄色い雲。杉花粉か何かの塊のように見えた。
まるで意思を持っているかのように、不自然な軌道で空中を流れていく。
やがて雲は一台のダンプに取り付き、開いたままの窓からあっという間に
中に吸い込まれていった。
慌ててその車に走り寄り無事を確認しようとしたが、ダンプ車内からは
「どうかしたのか?」という声が返ってくる。
どうやらダンプの方からは、黄色い雲などまったく見えなかったらしい。
その場は結局、彼の見間違いだろうということになったという。
しかし、次の日から件のダンプ運転手は仕事を休んでしまった。
様々な激しいアレルギー反応が現れて、動くこともままならない状態になって
いたと聞かされた。
「あの人は、切っちゃいけない木を切ったからのぅ」
年配の作業員がそう言っていたのが気になったが、どういうことなのか聞く
こともなく、その現場は終了してしまったそうだ。