墓の東
974 :本当にあった怖い名無し:04/10/27 03:13:09 ID:QbQ2euB2
>>731に似た話だが、俺の実家は小さな山のふもとにある。で、その山の中腹に周辺一体の
集落の墓がまとまっている。
墓はちょうど実家から見て、真東の方向にあって、そこからまっすぐ下ってくる道はかつては
玄関の前の道と交差してT字路になっていた。
集落の墓がまとまっている。
墓はちょうど実家から見て、真東の方向にあって、そこからまっすぐ下ってくる道はかつては
玄関の前の道と交差してT字路になっていた。
実家では昔からずっと、誰もいないのに戸が叩く音がしたり、廊下を歩く足音がしたり
(不思議と音だけ)とあやすぃことが多発していた。
一番びっくりしたのは、いきなり玄関が開く音がしたと思ったら、続けて駆け足の足音が
飛び込んできて、その先の階段を駆け上がって突き当たりに置いてあるタンスにドカーンと
体当たりする音がしたときだ。
茶の間にいた俺は何があったのかとあわてて二階に見に行ったが、もちろん何も無かった。
そんな風にいろんなことがあったわけだが、二十年ほど前に耕地改善で墓からの道が曲げ
られてまっすぐ実家に突き当たらなくなってからは、パッタリとあやすぃ音は途絶えてしまった。
新しく墓からの下り道に突き当たることになった場所にはしばらく畑があったが、今では新しく
越してきた人の家が建っている。
もしかして、その家では昔の俺の実家のようにあやすぃ音が響いているんだろうか?