幽霊と間違えられる
と思ってしまった。
これだけではなんなので知人の話で、しかも市内にある小山での話。
若い頃、彼は仕事の傍ら、修行をしていた。
肉体労働の後、バイクを駆って山に行き、登ってから
経文を朝まで唱える、というハードな生活。若くても疲れは溜まっていき、
ある晩、信号が青になるとこちらではない世界に呼ばれている、と
いう話で有名な隧道の近くで、自爆事故を起こした。
全身に走る激痛。その時、1台の車が信号で停止した。
彼は「た、助けて…」と救いを求めてはいずって行った。
半分ほど開きかけた窓が急速に閉められ、急加速で走り去った。
…余程怖かったんだろうなあ。運ちゃん。上下白の作務衣、血まみれの男。
力なく伸ばされる血まみれの手。しかもそこ、心霊スポットだったし。
自爆事故を起こした男はその後、バイクをひきずりながらアパートに帰り、
友人に包帯だけ巻いてもらってまた、仕事に行ったとさ。
出典:http://hobby5.2ch.net/occult/kako/1084/10843/1084366168.html