ウクライナの民話
花の好きな娘が山の中へと迷い込み、行方不明になった。
さては野獣にでも引き裂かれたかと
家族もあきらめかけた頃、娘は戻ってきた。
しかし、娘はまるで魂が抜けてしまったかのように虚ろなまなざしで
ひとこともしゃべろうとしない。
そのうえ身重の体になっていた。
やがて月が満ちて、出産のときを迎えた。
大変な難産で娘は命を落としたが、むくむくと太った健康そうな子が生まれた。
この子を大事に育てようと家族は一人の乳母に赤ん坊を託したが、
ある日乳首を噛み切られた乳母の死体を残して、赤ん坊は姿を消した。
さては野獣にでも引き裂かれたかと
家族もあきらめかけた頃、娘は戻ってきた。
しかし、娘はまるで魂が抜けてしまったかのように虚ろなまなざしで
ひとこともしゃべろうとしない。
そのうえ身重の体になっていた。
やがて月が満ちて、出産のときを迎えた。
大変な難産で娘は命を落としたが、むくむくと太った健康そうな子が生まれた。
この子を大事に育てようと家族は一人の乳母に赤ん坊を託したが、
ある日乳首を噛み切られた乳母の死体を残して、赤ん坊は姿を消した。