山にまつわる怖い・不思議な話(山怖まとめ)

山の怖い話、不思議な話をまとめています。

山の入り口にくると、不意に後ろから肩を捕まれた

      2016/03/15

565: 本当にあった怖い名無し 2005/11/19(土) 05:33:24 ID:FMd1YHGx0
山の入り口に立つと、向こうから地元の人らしき老婆が歩いてきた。
こんな田舎に何しにきたと聞かれたので、自然に触れたくてと答えた。
老婆は満足気に頷き、ゆっくりしていくと良いと立ち去って行った。

川沿いに歩いてしばらく、休憩をとった。
コンビニのオニギリとペットボトルのジュースを飲んだ。
一服していると、突風が吹いた。
オニギリの包みや空のペットボトルなどのゴミが風に吹かれて舞った。
やがてゆらりと川岸に着水。
飛んでいったのは結構な距離で、拾いに行くと引き返すことになる。
拾えない場所じゃなかったが、面倒だから拾いに行くのをやめた。

帰り道、山の入り口にくると、不意に後ろから肩を捕まれた。
もの凄い力だった。振り向くと、あの老婆がいた。
老婆は、カッと目を見開いて歯を剥き出しにギリギリと音がするほど噛み締めていた。
見ると、左手には風に飛ばされたゴミがぶるぶると震える手に握られていた。
思わず謝ったが、老婆はこちらを睨むだけで、黙っている。
しまったと思うと同時に、なんでばれたんだろうと不思議に思う。

気味が悪くなって立ち去ろうとしたら、
すぐ耳元で、もう二度と来るなと低く囁かれた。
驚いて振り向いたが、誰もいなかった。

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出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1129644145/