カラカサお化け?
遅レスで申し訳ありませんが、感想有難うございまつ。
というわけで前段の怪火を目撃した峠を流れる川絡みの話です。
手記3-1
「カラカサお化け?」
つい5年程前の話です。(投稿が平成六年でした)
夜釣り好きのSさんと役場の会合の席で釣り談義になり、お伺いした話です。
○○川沿いの峠を越え△△湾に出ると小さな△△漁港があり
そこから岬を回りこむように移動すると○○川の流れ込む河口の岩場があります。
そこはちょっとした秘密のポイントとなっているそうです。
夜釣りの好きなSさんはいつものように深夜12時程に家を出て山深い峠を越え
現場に到着したのが午前1時半、人気も無いしんと静まった暗い時間帯
対岸の漁港の明かりが水面に揺れていたそうです。
Sさんはしばらくタバコを吹かしながら仕掛けを準備していたそうですが
信じられないものを目にしたそうです。Sさんの言葉を借りるなら
「○○川の川面に沿ってフワーーーと上流から赤銅色のカラカサが3つ
水銀灯みてーに光ながら2メートルぐらいの高さで並んで浮かんできたのさ。
<続く>
風の無い雲の多い晩で、ムッと生暖かかったな。
最初視界に入った時は何がなんだかわからなかったけども
兎に角ゾワワーーーと背筋が凍りついたさ。
丁度あれだ、
赤提灯?アレを濃くしたような色の傘が
気味の悪い橙色の光をぼ~ぅと放って、下には青い蒸気?のような柄のようなものも
ぶら下っていて・・丁度カラカサお化け?みたいに見えたんだな」
大きさは本当に傘程度だったそうで数十メートルほど先の水面を
等間隔に3つ並んで川から海の上にスススーーーーと滑るように音も無く動いていて
最後は岬の木々の陰に隠れたというのです。
この時代にカラカサお化けでもあるまい、とからかうと
「そういって笑うが、あの気味の悪い光を見たらだれでも肝を冷やすぞ・・」
10数年夜釣りをしていたがあんなモノを見たのは初めてだと
いつもは強面のSさんが青い顔でいっておられたのが印象的でした。