死畠
417 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/03/01 22:10
土木関係の仕事で山奥のバスに乗っていた
とちゅうの役場でほとんどの人がおり、
現場がある終点までいくのは自分一人となった。
とちゅうの役場でほとんどの人がおり、
現場がある終点までいくのは自分一人となった。
ちょうど夕方から夜になるくらいのときで
うとうとと寝込んでしまった。
妙にガヤガヤさわがしいので起こされてしまうと、
途中で団体がのったらしく、ちょうど20人くらいが
バスから降りたところだった。
おどろいたことに、全員が全員白装束ではちまきのようなもの
をしている。「なにか祭りでもあるのか・・」と
ぼんやりして錆びたバス停をみるとライトに浮かんだ文字は
「死畠」と書いてある。「気持ち悪い地名だ」と唖然として乗っていると、
バスはすすんでいく、「死畠」のバス停は遠くなっていく。
バスは再び暗闇のなかに飲み込まれる。
終点について運転手に聞いてみた。そんな集団はいなかったという。
翌日、戻るときのバスで「死畠」のバス停はなかった。
たぶん違う世界に少し迷い込んでしまったのかもしれない。